日本語と英語では、どちらが覚える語彙数が多いのか

先日のレッスンで「日本語と英語のどちらが語彙数が多いのか」という話になりました。

調べてみると、ギネス記録では、英語、ロシア語、日本語の順に語彙数が多く、英語の語彙数は約50万語とされているそうです。ただし一般的には、英語の話し言葉の場合は5000語、書き言葉の場合は10000語を使用しているのだそうです。

外国語として、90パーセントを理解する場合は、フランス語は2000語、英語は3000語、ドイツ語は5000語、日本語は10000語の語彙数が必要だそうです。

文科省の到達水準では、中学校で習う語彙数は1500〜1600、高校では3000と言われているので、英語を学ぶ上での必要な語彙数というのはそこまで大変な数字ではないように思われます。対して、日本語の方が、膨大な語彙数を習得しなければならないように見えます。

ですが、ひとことで「語彙数」と言っても、そこに含められる語彙の中味も重要なのではないでしょうか。
日本語の語彙数の多さは、擬音語や擬態語がたくさんあるのもひとつの理由に挙げられるようです。そういえば、先日の別のレッスンでは「ホクホク」は英語でどう表すのかという話にもなりました。「カリカリ」「パリパリ」「フワフワ」など、よく耳にする擬音語が、一つ一つの語彙数として数えられていくとしたら、語彙数が多くなっていくのも当然だと言えそうです。

学習するときに数字が具体的に見えると、励みにもなります。
ですが、語彙数については「何語覚えたから、この言語のこれくらいのレベルが習得できた」とは言えないかもしれません。その言語を習得する目的、使う場面も人それぞれ違います。専門性の高い場面が多い、使う相手が特定の職業や年齢に偏るなどであれば、習得すべき語彙の種類も、もしかしたら必要語彙と言われるもの以外が多くを占めるかもしれません。

語学の道は、数字などの具体的なものでは、なかなか表せないものなのだなと改めて思いました。

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