言語を学ぶ際に必要なのは、感覚か理論か

日本語を学ぶ人たちが難しいと挙げるもののひとつに「助詞」があると思います。いわゆる「てにをは」です。

私たちが英語を学ぶ際に難しいと感じるもののひとつは「冠詞」ではないでしょうか。いわゆる 不定冠詞"a"、定冠詞 "the"、または無冠詞です。


英作文をする際、いろいろと文法書を調べたり読んだりするのですが、奥深く、難しく、一言でいってややこしいです。

しかし、どうしてもわからないとき、英語母語話者のお友だちに聞くと「どっちでもいいんじゃない?」とか、複数人に聞くと「私はこっち」「いやいや、私はこっち」など、意見が定まらないこともあります。語彙選択についても、同じようなことが起こることがあります。

質問している側としては、「はっきりした答えがほしいな」と思いますが、それは感覚的なことなのだろうと納得できる部分もあります。


というのは、私たち日本語母語話者も、助詞については、感覚的に使っていると思うからです。ここに「は」を使うか「が」を使うか。もちろん、そこに理論は存在しますが、もし聞かれたら「うーん、普段使うなら、どちらでもいいんじゃない?」と答えたくなる場合はたくさんあるように思います。そこに理由は存在しません。ただ感覚的に使いこなしているのではないでしょうか。


そう思うと、第二言語を母語と同じように習得することは、到底無理なことのように思います。確かに、感覚という面では、無理かもしれません。ですが、規則に基づいた「美しい言語」を使うのは、理論から学習した第二言語話者なのかもしれません。

でもやっぱり、確かに存在する「感覚」がほしいと、時々は、いや正直に言うと度々、思うのです。


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