ことばを使う
今日は8月6日。広島は77回目の原爆の日を迎え、広島では、また広島にゆかりのある人々の心の中では、祈りの一日となることと思います。
朝、広島平和祈念式典の中継を見ながら、あの日も、今日と同じように、それぞれの人に、それぞれの日常があったことに思いを馳せました。
今年の小学生による平和の誓いは、「あなたにとって、大切な人は誰ですか」の言葉から始まりました。今日も一日、自分にとって大切な人たちと過ごせることが、とても幸せなことだと改めて感じました。
先週、英語教育について、大変尊敬する諸先生方の基調講演を聞く機会がありました。毎回、講演を聴く度に、新鮮な驚きと発見を与えてくださり、自分の未熟さを感じさせられます。それと同時に、自分がそもそも英語を教える上で何を伝えたかったのか、原点に立ち返らせてもらえる機会にもなっています。
今回、ある先生の講演の中で、ことばを使うということはどういうことかというお話がありました。
「人はそれぞれ、異なる文化的背景、歴史的背景をもっている。ことばを使って、その異質性を知りながら、他者との関係を構築していく。その異質性との相互行為がコミュニケーションである。」(概要)
先の平和への誓いは、「本当の強さとは、違いを認め、相手を受け入れること。思いやりの心を持ち、相手を理解しようとすることです。」と続いていきました。
相手を受け入れる際、ことばを使うことが、どれ程重要になってくるのか。母語、第二言語のくくりなく、「ことばを使うこと」の大切さを心に留め、英語を教える中でそれを伝えていきたいと思いました。
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