言葉は生きている

英語の参考書のキャッチフレーズに「これさえ覚えれば、英語は攻略できる」というようなものを、しばしば目にします。そして、これを目にする度に、この文言に疑問を感じています。


確かに、文法は言語のルールなので、ある程度のルールを覚えることは必要です。しかし、文法には必ず例外があります。例えば、動詞の活用には "-ed" をつけない形を持つ不規則動詞があり、名詞の複数形変化には "-s" をつけないものや、そもそも数えられないので形が変わらないものもあります。


このような絶対的に存在する例外を無視することはできません。なぜなら、言葉は生き物だからです。型には、はめられないものだからです。一つの言語でも、時代によっても変化はするし、地域によっても異なるのです。だからこそ、おもしろいのです。


英語が苦手になったきっかけに、「文法がきらい」という理由をよく聞きますが、それはこの例外の多さということも一因だと思います。しかし、自分の思うようにならない生き物を少しずつ飼い慣らしていくのと同じように、ルールに則っていない例外を少しずつ理解できていくと、ややこしいと思いがちな文法項目の中にも、おもしろい発見があるのではないかと思うのです。


言葉は生きています。一筋縄ではいかないのです。だから、外国語を、いや母語でさえ使いこなすのが大変だと思うことは、当たり前だと思うのです。

でも、あきらめず、焦らず、自分なりの攻略方法を少しずつ積み上げていきたいものです。


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