進行するもの、進行しないもの
英語の動詞は【現在形 - 過去形 - 過去分詞形 - 現在分詞形 (-ing形)】と活用します。現在分詞形は、進行形「be動詞 + -ing」を作るときなどに使われる形です。
例えば、現在進行形 "I am reading a book.(私は本を読んでいるところです。)"はこのように表されます。
この進行形ですが、形は作れても、意味として成立しない動詞がいくつかあります。
それは、"know(知る)" "like(好き)" "belong to(所属する)" "live(住む)"など「状態動詞」と呼ばれるものです。
そもそも「進行形」とは、動作の進行を表します。【進行し始めて、進行中、そして進行し続ける】という時間の流れとともに進んで行く動作です。なので、"know" を例に挙げてみると、この状態は『ある事柄について知っているか知らないか』の二択しかありません。知っている途中ということはあり得ないのです。(それは、もう「知っている」ことになります。)というわけで、進行形を作ることはできません。
ちなみに、「段々、お互いのことがわかってきている」のような場合は、"We are getting to know each other." といい、やはりこの場合も "We are knowing ..." とは言えません。つまり「知っているという結果に近づきつつある」という意味です。
日本語の「知っている」という「いる」の部分に引っ張られて、進行形を作りたくなるので注意ですが、現在形で表します。 "I know her.(私は彼女を知っているよ。)"
『動詞』とひとくくりに言っても、進行形にするとおかしいものとそうでないものがあります。進行形という文法上の例外と捉えると、なんだかややこしい感じもしますが、動詞のニュアンスには種類があるんだという角度で捉えると、気楽に構えられるような気もします。
追記ですが、某ファーストフード店のコマーシャルで流れている "I'm loving it." は "love" という状態動詞の進行形です。これは、「一時的な状態を強調」しているので、進行形で表しているそうです。同様に、"I'm living in Nago." だと、「一時的に名護に住んでいる。」という意味になります。(「名護に住んでいます。」とはなりません。)おもしろい!
ちなみに、As for me, I live in Nago. ですよ。
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