1つの文に2つの意味が存在する(否定編)
日本語には、同じ文でも意味が曖昧なものがあります。
例えば「彼は一週間後にアメリカに行くと言った。」 この文には、①一週間後に行く ②一週間後に言うの2つの意味があります。
同じように、英語でも意味の曖昧な文はたくさん存在します。今日は、その中でも否定 "not" がどこにかかるかで意味が変わってくる文について、書きたいと思います。
1. He didn't grow cotton to make money.
1a. 彼は、稼ぐために綿花を栽培したわけではなかった。
1b. 彼は、稼ぐために、綿花を栽培しなかった。
2. Sean didn't marry Haley because he loved her.
2a. ショーンは、ヘイリーを愛していたから結婚したわけではなかった。
2b. ショーンは、ヘイリーと結婚しなかった。なぜならば、愛していたから。
1a.と2a. は "not" が文全体に、1b.と2b.は動詞に( not grow, not marry) にかかっているので、aとbで意味が変わってきます。
書き言葉では、書き手がどちらの意味で書いたのか判断できません。しかし、話し言葉では、ポーズの置き方で否定がどこにかかるのか変わってくるようです。
なぞかけのようでおもしろいです。
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