"some" "any" ってよく見るけど、日本語でなんて言うの?

・・・という質問を、(たまたま)立て続けに受けました。


辞書を見てみると、"some" 「いくつかの」、"any"「どんな・・・でも」などの日本語訳が出てきます。難しい日本語ではありません。しかし、文章にあてはめるとしっくりこないことがよくあると思います。

例)

1.a.  I would like some cake.

1.b.  いくつかのケーキが食べたいです。

2.a.  I don't have any friends in Europe. 

2.b.  ヨーロッパにはどんなお友だちでもいません。


1.2.a. はよく見る文章です。しかし、日本語にすると(1.2.b)違和感があります。1.b.は「いくつかの数」なのか、それとも「いくつかの種類」なのかよくわからないし、2.b.は意味がよくわかりません。


このような語の場合は、イメージで意味をつかむと日本語で理解しやすいのではないでしょうか。

"some" も "any" も不特定多数の名詞の冠詞として使われます。使い分けとしては、"some"は、肯定文(もしくは存在の前提がある場合は、疑問文も否定文でも可)で使われ、"any" は否定文、疑問文(もしくは可能世界の肯定文)で使われます。

日本語にすると、確かに "some" は「いくつかの」"any" は「どんな・・・でも」ですが、イメージをつかむと、文に合わせていろいろな日本語がつけられると思います。


3. Some people like it. (それが好きな人もいる。)

4. Would you like some more tea? (もっとお茶を飲みますよね?)

5. I want to buy some books. (私は何冊かの本が買いたい。←欲しい本があるという前提を含む)

6. I have something for you. (渡したい物があるんだけど。←渡したい何かがある前提を含む)


7. I don't have any interest in politics. (私は政治になんの興味もない。)

8. Can anybody hear me? (だれか、聞こえる?)

9. Anyone can do it. (だれでもそれをできる。)


辞書に出ている日本語だけではなく、定義に沿い、かつ自然な日本語を探し出すには、

辞書に書かれている定義からイメージをしっかり理解することが必要なのではないかと思います。また、例文を数多く見ることも、イメージを理解する手助けになるので、辞書に例が一文しか出ていない場合は、他の例文を参照することも大切なのかと思います。


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