「ヒアリング教材をたくさん聞いても・・・
英語ができるようにならないと思う。」今日のレッスンで突然言われた一言でした。
「会話をまる覚えしても、英語ができたとは思えない。」昨日何気なく言われた一言です。
お二人の結論は「文法ができないと。」でした。文法ありきでレッスンしている私にとっても、激しく同意する一言でした。
ヒアリング教材は、様々なものがあります。聞けるようになるために、聞く量(インプット量)を増やし、耳を慣らすことは大切なことです。聞けば聞くほど、始めは宇宙語のように聞こえてきたものが、言葉として耳に入ってくるようになると思います。耳慣らしというポイントでは、私もCDかけっぱなしなど、できるだけ英語を聞く時間を長く持つことを提案しています。
型にあてはめて練習するパターンプラクティスは、有効な学習方法だと思います。特に会話練習では、相手がこう聞いてきたらこう返すというのは実践的で、学習し始めてから短い時間で達成感を感じられるケースも少なくないと思います。
たくさん教材を聞くことやパターンプラクティスも、決して無駄な練習ではありません。
しかし、文法(文の成り立ちのルール)が全くわかっていなかったとしたら、たくさん聞いても、パターンを覚えても、自分が言いたいことを状況に合わせて発すること、つまり応用ができないのではないでしょうか。正確に一言一句覚えた英文を元に、ほんの少しでも単語や時制を変えようと思ったら、やはりルールがわかっていないと、どうしていいのかわからなくなったり、変形させた文が正しいかどうかの判断がつかなくなったりするということが起こり得ると思うのです。
「文法は難しい、ややこしい」という感想はよく耳にしますが、ルールがわかると言葉がわかりやすくなり、もっと身近なものになるのではないでしょうか。文法の参考書は分厚い(ものが多い)ですが、ゲームやスポーツの攻略本と同じで、一気に攻略するのではなく、少しずつ自分の使える作戦を増やしていく感覚で、地道に慣れて覚え進めていくことをお薦めしたいと思っています。
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