おもしろい! NHK Eテレ「使える!伝わるにほんご」
今日、偶然、おもしろいテレビ番組を見ました。
「使える! 伝わるにほんご」という、在日外国人を対象にした日本語講座の番組です。(現在放送分は、2014年度上半期の再放送。)
私が見始めたところでは、出演の日本語学習者が「固い表現について」のディスカッションをしていました。格式張った場面で使われる固い表現は難しいという悩みや、意味がわからないものが多い、漢字から想像したら意味を取り違えて使っていたなどという意見が出ていました。具体的には、「○○しかねる」という言葉は「兼ねる」だと思い、一緒にしてもらえる(○○して、兼ねる)ものだと思ったら、拒否の表現だったことを聞き、驚いたということを話していました。また、「ご自愛ください」は、自分を愛すると書くのでナルシストかと思い、まさか健康のことだとは思わなかったという意見もありました。
おもしろい!
番組の最後に、日本の歌をカラオケで歌いながら、日本語を学んでいる方が紹介されていました。自国では歌手をしていただけあって、歌はとてもお上手なのですが、所々、歌詞の意味がわからないということで、その場ですぐメモし、辞書で意味を調べ、歌詞の意味を納得するという作業をしていました。日本語学習も兼ねて、カラオケにはよく行かれるそうです。
取材時は"異邦人"を歌っていたところで、「哀しみをもて余す異邦人」の「もて余す」がわからなかったようです。さっそく意味を調べ、例文までもノートにメモしていました。歌はその言葉の持つ気持ちまでもが納得できるので、とても勉強になるとコメントが印象的でした。
歌には背景とそこから生まれる気持ちが込められています。そして、その情感を表すために選び抜かれた日本語は、とてもきれいだと感じることがあります。歌が外国語学習に役立つと言われるのは、ただの言葉だけではなく言葉にまつわる気持ちもわかるので、その気持ちになったときにその言葉をすぐに使えるからではないかと思います。
日本語の学習方法が英語に置き換えられるかもと思い、なんとなく(途中から)見始めたのですが、日本語の美しさを再確認できた数分間でした。次回は、録画して見たいと思います。
参照:「使える!伝わるにほんご 第19課」NHK Eテレ/ 13:35〜13:50(毎週金曜日)放送
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