今、一番読みたい本
とある雑誌で、イラストレーターさんが書かれた「翻訳できない 世界のことば(An Illustrated Compendium of Untranslatable Words from Around the World)」という絵本が紹介されていました。様々な言葉の52個の単語が取り上げられていて、そのうち4語は日本語から取り上げられています。それぞれの単語は、こんな風に使うとか、こんな歴史的背景があるとか、詳しく説明されているようです。(この紹介文を書かれたのは、作家の高橋源一郎さんです。)
どうして翻訳できないかというと、その言葉の概念や習慣がないからです。日本語から取り上げられていた単語のひとつは "WABI-SABI" (わびさび)です。"BOKETTO" (ぼけっと)というのもありました。
先日のレッスン中、「自宅謹慎期間」という言葉を英語で使いたい機会が出てきました。和英辞書では「自宅謹慎」"house arrest" 、謹慎期間 "probation" は出てきます。(【罪を犯し、反省のため】なら良いと思うのですが、レッスンで言いたかった内容は、それとは違いました。)でも、それを一言で言い表す単語も、その言葉を使いたいときの気持ちがしっくり合う英単語は見つかりませんでした。
「実家」や「帰省」もピッタリ来る一言の単語ってないよねと、別のところで話題になりました。
日本独自の習慣は、豆腐や味噌などの日本独自の食べ物と同じようなもので、他の国の言語では存在できないのです。
だからこそ、他言語で日本語に訳せない言葉から、他文化を知ることができるのだと思います。そんな習慣があるのかとか、そんな国民性なのかとか、おもしろい発見があるのでしょう。
この本、とても読みたいと思っています。さっそく、本屋さんで探したいと思います。
参照:『翻訳できない世界のことば』(エラ・フランシス・サンダース 前田まゆみ訳 創元社)
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