英語の時制3パターンを、細かいポイントで比べてみる
日本語と英語の違いを考えると、いろいろとおもしろい点がありますが、英語の方が繊細かもしれないと感じる点があります。そのひとつは、時制です。
英語の時制は、ただ単に時点(過去、現在、未来)の意味を表すだけではなく、それが過去からどこまで続いているのか(完了形)、継続していて終わっていないのか(進行形)、経験として完了しているのか(これも完了形)を表すことができます。
1. 過去形と現在完了形の違い
1a. Someone broke the lock.(過去形)
1b. Someone has broken the lock.(現在完了形)
両方とも、日本語では「誰かが鍵を壊した」という意味ですが、含意されているものが違います。
1a. は「誰かが鍵を壊した」という事実のみを表すので、現在はその鍵が直ったかどうかはわからないという意味を含みます。
1b. は「誰かが鍵を壊して、今も壊れたままである」という、過去の一点(鍵が壊されたとき)から現在まで、ずっと鍵が壊れていることを表します。
2. 現在完了形と現在完了進行形の違い
2a. He has sold cars for five years.
2b. He has been selling cars for five years.
両方とも「彼は車を5年間売っている」という意味です。
2a. は「5年間売っている」という経験を表し、2b. は「5年間、途切れることなく売り続けている」という動作の進行、継続を表します。
3. 過去形と過去進行形の違い
3a. I swam at an outdoor pool two weeks ago at about 3:00 p.m.
3b. I was swimming at an outdoor pool two weeks ago at about 3:00 p.m.
両方とも「私は2週間前の3時頃、屋外プールで泳いでいた」という意味です。
3a. は2週間前の3時頃という時点だけを切り取って「そのとき泳いだ」という意味です。
3b. は「3時前からずっと泳ぎ続けてきて、3時頃も泳いでいた」という動作の継続を表します。
1つの日本語から、このように違う形の英文ができるというと、「ややこしい。」「だから英文法はキライ。」となりそうです。いざ英作文しようとすると「じゃあ、こういう場合はどうしたらいいんだ!」という悩みも増えそうです。
参考書では、よく「進行形は "〜している”と訳します」というように書いてありますが、日本語訳は参考程度にして、「その "〜している” は動作の進行、つまり途切れていないということが言いたいのだ」という形の根本的な理解をすると間違えにくいのかなと思います。
という私も時制は苦手で、作文のときには、いつも悩まされています。
でも、細かいニュアンスを含ませるために、使い分けたいと思うと、少しずつおもしろく感じられるようになってきました。
I have been bothered by the English tense, but I am getting more and more interested in it.
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