覚えた単語を使うことは、宝くじを当てるようなものかも
学校の試験や検定試験などを受ける場合、『文法はこの項目、単語はここからここまで』と範囲が区切られているので、勉強の進度がすぐに反映されて、結果が良い場合は達成感も強く得ることができます。
逆に、そのような出題範囲もなく、英語を使うのに必要な語彙力を身につけたいという場合、「単語帳の単語を覚えたところで、こんなの使うのかな?」「この単語はいつ出てくるのかな?」「訳されている日本語でさえ普段使っていないと思う」という達成感とは真逆の思いが出てくることがあるかもしれません。なのに、いざ英語を使うとなると「やっぱり語彙力が必要だから、単語を覚えておけばよかった」と思ったことがある人も少なくはないと思います。
単語を覚えるということは、とても地味で時間のかかる作業です。覚えたはしから忘れていくし、自分はこれだけ覚えたから英語ができるようになったという実感も感じにくい作業のような気がします。
ですが、「この単語、この間見た!」「覚えたばっかりの単語だ!」というように、覚えた単語を目や耳にしたときに、よし!と思うときもあります。その瞬間というのは、そんなに頻繁に来るものではなく、貴重なものだと思います。
その貴重な確立は、長年買い続けた宝くじが当たる確立と似ているかもしれないと思っています。それだけ一足飛びには習得できないものなのだと思います。ですが、その少ない確率にかけて、地道に覚え続けることで、気がついたら使える語彙数が増えているということになるのだと思います。「よし!」の来る確立は低いと予め心に留めておけば、「覚えても覚えても語彙力が伸びない」という絶望感を感じずに、気長にひとつひとつ覚えていけるかもしれません。
検定試験は、語彙力を増やすという点からいうと、追い込んで単語を覚える、そしてその効果測定がすぐにできる良い機会だと思います。ですが、それが目的になって、試験が終わったらすぐに忘れてしまうようでは本末転倒なので、覚えても忘れないように繰り返すという、やはり地味だけど確実な作業が必要になってくると思います。
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