子どもにフォニックスを学ばせることは、絶対的な方法ではないかもしれない

子ども向けのお教室で友人が働いていると聞き、先日、遊びに行ってきました。

英語を学んでいる子どもたちもいるということで、どんな風に学んでいるのか見学させてもらいました。短い文を読む書く聞く、後に話すという行程で同じような内容を繰り返し学習していました。単文を覚え、それを組み合わせて少しずつ長い文を定着させていくという学習法でした。


私が興味を持ったのは、読み書きの定着ももちろんのこと、それよりも、その子たちが自分の聞き取った音をそのまま再現しているというところです。発音指導は、特に受けていないということで、多少あやふやな音やおかしな口の動きもあるものの、耳でコピーするというだけでほぼ正確に再現できていることに驚きました。


英語のアルファベットと音の関係法則を習得する学習法(フォニックス)は、発音の上達に近道だと言われています。いったん身についた法則を活用すれば、どんな新しい単語が出てきても、推測し読むことができるからです。私もそう思い、レッスンでも活用しています。

ですが、このお教室の子どもたちのように、耳で聞き取って完全にコピーした音の種類を増やしていけば、法則を覚えなくても、ある程度の単語数は正しく発音することができるのかもしれないと思わされました。そして、その単語数があれば、そこから自分で法則化していくことできるのではないかと思います。


ただこれは、発音と聞き取りを司る部分の脳がまだまだ柔軟な子どもだからこそできることだと思います。大人になると、自分は正しく真似ているつもりが、他の人から聞くと違う音になっていたり、元の音を正確に聞き取れず真似できない、音を真似るために上手に口を動かせないということは、仕方のないことだと思います。


話は子どもの場合に戻って、子どもの頭の中というのは、実に柔軟で神秘的だと思います。その子たちの習得過程と頭の中の発話システムが知りたいと思っているので、もう少し観察させてもらおうと思っています。


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