五感をフル活用できると語彙力も伸びる
昨年末から、お友だちの学習教室(算数、国語、英語)のお手伝いに、月に数回ほど行っています。私は主に、英語のフォローをしているのですが、いろいろな気づきがあります。
こちらの教室での教材は、こんな感じです。
身近にある簡単な英単語を聞き、繰り返し、覚える。それができたら、文(第2文型、第3文型)につなげていき、単語を入れ替え、同じように練習する、いわゆるパターンプラクティスです。
学習を始めたばかりの子どもたちは、皆一様に、英単語をスポンジのように吸収していきます。新しい刺激を受け、それらを覚えることが楽しいのでしょう。
しかしある時から、吸収力に大きな差が出てくるのです。ある子は同じ要領でどんどん進むのに、別の子は今まで覚えていたはずのことも全くわからなくなってしまうのです。
初めは、短期記憶から長期記憶に変化させる時間的な差かと思っていたのですが、どうやらそうではないようでした。
同じように学習しているように見えても、力をぐんぐん伸ばす子は五感の使い方が上手なのです。単語数や文の長さに関係なく、リスニング教材を聞きながら、目をまんまるにして文字を追っていることに気付きました。ただ聞いているのではなく、この文字はこうやって読むのかと発見しているようにも見えます。つまり(本人は無自覚なのでしょうけれども)、聴覚に加え、視覚を充分に使っているようなのです。
子どもの脳は柔軟で記憶に長けているとはいえ、限界があります。どのように工夫すれば、より多くのことを吸収できるのかをわかっていると、有限のことを無限に広げることができるのだと思います。そして、それは年齢にはよらないのだと思います。
加齢により記憶力は衰えるといいますが、工夫次第、つまり五感の使い方次第では記憶力でさえ伸ばすことができるのではないでしょうか。もし言語学習に王道があるとすれば、五感をフル活用することなのでしょう。
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