英語を習得するのに必要な学習時間

ちょうど1年前から、近所に住む中学校二年生のお宅に、家庭教師として通っています。

彼女は、もともと読み書きが苦手で、出会ったときは、馴染みのないアルファベットの羅列である英語の単語は記号にしか見えなかったほど、英語が苦手な中学生でした。


去年の秋は、主格ー所有格ー目的格(I-my-me-mine)や、三人称単数現在形の動詞にSをつける(三単現S)などを授業で習っていましたが、そのレベルまで理解できる基礎的な力は到底ついておらず、be動詞って? notってなに?みたいな状態でした。

冬になっても、単語はもちろん、教科書は1文も一人では読めず、何度練習しても、”bus”(バス)は「ぶす!」、"the"は「てへ!」と真剣に読んでいました。

今年の夏までに、彼女なりに少しずつ進歩はしてきたものの、依然として、教科書を1ページ読むのにかかる膨大な労力と時間に、英語は「お互いに避けたい話題」になっていた程でした。

それがつい先日、教科書に付随しているドリルに書かれていた ”They went to Canada to study English."  を読んでもらうと、驚くほどすらすらと、しかも、一般動詞の過去形もto不定詞原形も理解していたのです。嬉しい意味で、目が点になりました。


その時ふと、ここまで来るのにかかった時間を計算しました。彼女と英語を勉強し始めてから、まる1年です。学校で学習した時間も含めると、彼女の英語学習時間は、およそ150〜200時間になるのではないかと思います。

突然起こったすばらしい進歩は、彼女の英語力を一段押し上げたのに、十分な時間に到達した結果だと思いました。


英語を習得するには、統計では、100学習時間が必要とも、3000学習時間が必要とも言われています。

しかし、それは統計上のものであって、到達目標レベル、学習環境や、学習時の年齢、母国語の知識など、様々な要因が重なりあうことによって、人それぞれ変わってくるのではないでしょうか。


英語を学習することを含め、何か新しいことを始めるには根気が必要です。

初心者の方には、成果がこれっぽっちも感じられなくても、最低でも3ヶ月間、辛抱強く続けられることを、レッスンではお勧めしています。どんな方でも、自分では気づかないうちに、蓄積された力が実をつけるものだと信じていますし、その日を楽しみにしながら一緒に歩んでいきたいと思いながら、日々レッスンしています。


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