シンプルを極める
先日知人が、とあるお店に連れて行ってくれました。
そこは先代から続く老舗のお店で、知人は随分前からの常連で、現在の店主とも心安くしているそうです。
とはいえ、知人は久しぶりの来店だったらしく、店主に「また腕あがってませんか?」と話しかけているのを、隣で聞いていました。その問いに対し、店主は「まだまだ極めていませんからね。」と、さらっとお答えになっていました。初来店の私にでも、これは職人技だとはっきりわかるのに、まだこの先があるとはと驚くとともに、この先に何があるのだろうとワクワク感にも似た楽しみも感じました。
その答えに続いて、「先代に追いつこうと、いろいろ手を加えたり、工夫してみようとしてみた時期もあったけど、やっぱりシンプルを極めることが大切だと気付いたんですよ。」とおっしゃっていて、すっかり店主の話に聞き入ってしまいました。
シンプルを極めるとは、自分にとって何かと置き換えるに、やはり日々のレッスンのこと、そしてその根底にある生徒ちゃんへの気持ちを形にすることかなと思いました。そしてそれは、常に原点に立ち返ることから繋がっているのだと思います。
シンプルだからこそ難しい、けれどシンプルだからこそまっすぐに進んでいけるのかなと思いつつ、明日からもまた、極みを目指していきたいと思います。
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