ことば力を研ぐ

英語だけではなく、なにかを習得しようとした時、ひと通り学んだ後、さあ実践だとなると、それぞれの場面に応じた細かい点に疑問を感じ、それが積もり積もって迷路に迷い込むことがあると思います。


長年のつきあいになる大人の生徒さんから、その長年に渡る小さな疑問を書きためた(とても分厚い)ファイルをお預かりしました。レッスン中にちょこちょことは質問して下さっていたのですが、その時間内には追いつかないほど、疑問がふくれあがっていたようで、ついに意を決して、そのファイルの存在を告げてくださったのです。

そのファイルを見せてもらうと、その生徒さんが、真正面から英語と向き合ってくださっていたことが、ひしひしと伝わってきました。そこにかけて下さったであろう時間とエネルギーに応えたい一心で添削したのですが、目を通すごとに、過去のレッスンに反省するやら恐縮するやら、私にとって、非常に良い時間となりました。自分の英語力と教え方ももちろんのこと、そのコメントをしたときの自分の状態さえも透けて見えるようで、今後のレッスンについても、いろいろと考えさせられました。


俯瞰的にみると、レッスンの中で、特に大人の生徒さんには「日本語を考える」ことを、(無意識的にか?意識的にか?)最も強く伝えてきました。その生徒さんのファイル内にある日本語訳も、レッスン回を追う毎に、しっかりとしたものになってきていて、日本語と英語の繋がりがスムーズになってきているようでした。ご本人には実感はないようですが、その進歩はとても嬉しかったです。


添削時、よりわかりやすく、先の学習へと繋がるコメントをしたい考えると、自分の伝える力を試されているようでした。やはり、そこでも日本語を考えることの重要性を実感しました。

言葉は常に使うものなので、常に実践練習ができます。

日々、ことばの力を研いでいくことを意識しようと思った時間となりました。




英語レッスン たまに翻訳「えいごなんでも屋」

言葉は気持ちを表します。 普段使う言葉だけでなく、英語でも気持ちを表してみませんか。 気持ちを言葉にするお手伝いします。

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