見つける喜び・知る楽しみ
春の進級、進学から、あっという間に半年が過ぎました。
ちびっこ生徒ちゃんたちは、心身ともに少しずつ大きくなってきて、受験生の生徒ちゃんたちは受験日が近づいていることを実感し始め、大人の生徒さんたちにも環境の変化があり、時間の経過を感じています。
英語力については、毎年、夏から秋にかけてが一番伸びを感じるような気がします。
特に伸びを感じるのは、生徒ちゃん自身が、自分の言葉で応用ができるようになったとき、新出ページで既習事項と同じパターンを見つけられたときです。
小学校2年生の女の子のレッスンで、(普通名詞の)複数形には語尾にsがつくよという話をしていました。あるページには、数個の「積み木」のイラストの下に、"building blocks" と書かれていていて、これのことなんだねと本人もすっと理解できたようです。
同じページに、数本の「針」(needle) 「釘」(nail)「手紙」(letter) のイラストがあり、「あ!ここには s ついてる!」「ここには書かれてないから s つけといてもいい?」と言いながら、楽しそうに、見事に全ての単数名詞(イラスト上は複数のもの)を複数名詞に変えていました。
次のページに進み、食べ物のページになりました。お皿の上にたくさんの「フライドポテト」(French fries) には s がついていましたが、数枚盛られている「ローストビーフ」(roast beef) には s がついていません。予想通り、「どうして? s 書いていい?」とのこと。ローストビーフは書かないでねというと、「なんで?」「なんで?」と興味津々の様子でした。
ここで、可算名詞と不可算名詞があること、どういう場合に不可算名詞になるのか について話すと、目をパチパチさせながらふーんと聞いてくれました。
言葉のルールは、元々は誰かが「こうしよう!」と決めたものではなく、たくさんの用法の共通点、相違点が原則化されたものだと思います。
このときの彼女の発見は、人が「知りたい気持ち」を持ち、それが英語のルール(文法)への深い興味と理解に繋がっていく過程を、私に見せてくれた気がします。
レッスンで、みんなの目がパチパチ、キラキラするよう、今日も楽しい英語タイムを一緒に作り出せたらいいなと思います。
(今の時期は、英検も試験もまっただ中で、必死の目しか見えませんが。一段落するまで、もう少し!!)
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