ルールは私が決める

小学生1年生女の子のレッスンで、「なぜ?なぜ?」が止まらず、毎回とてもおもしろい発見があります。


英単語を読むときは、「どうしてこうやって読むの?この音は、どうやって出すの?」

アルファベットを書くときは、「どうしてこんな文字があるの?」

答えられることには、なるべく易しい言葉で答えるようにはしています。しかし、そうはいっても、小学校一年生を相手に、それはこういう文法上の決まりがあってねとは、説明しきれないところもあります。最後には、「うーん、英語という言葉のルールなんだよ。」と答えるのが精一杯で、その答えで逃げようとすると、「ルールってだれが決めたの?私が決める!」と言われてしまいました。


言語のルールというのは、こう言う場合はこうしましょうと、いつかの時期に誰かが決めたものではなく、使っているうちに、自ずからできあがってきたものだと思います。

(言語の歴史をたどってみるとおもしろいと思います。)

だからこそ、母語話者は、文法を学んでいなくても、日常的な用法の中から、正しくその言語を操るようになり、逆に、学習者は、ルールを学ばないと、その言語を正しく使いこなすことが難しいのでしょう。

「私が決める!」というのもおもしろい発想だなと感じました。彼女が、本格的に英文法を学び始めた頃、どういう反応を示すのか、今から楽しみです。


英文法をきっちりマスターしたい大人の生徒さんからも、たくさんのつっこみがあり、ここをこのようにつっこむのか!とこれまたおもしろい気付きがたくさんあります。

第二言語、第三言語だからこそ難しいと感じるのと同時に、そこには母語との比較の中に見えるおもしろさもあるのかなと思いつつ、今日も英文法と向き合っていきたいと思います。


英語レッスン たまに翻訳「えいごなんでも屋」

言葉は気持ちを表します。 普段使う言葉だけでなく、英語でも気持ちを表してみませんか。 気持ちを言葉にするお手伝いします。

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