日本語の促音を英語で表すと

フォニックスに興味津々の小学校2年生の生徒ちゃんがいます。

学校でも、フォニックスを習っているらしく、レッスン教材に新出単語が出てくると、「こうやって読むのかな?ああやって読むのかな?」と考えながら、「読めた!!」と嬉しそうに発音練習をしています。単語をノートに練習するときも、「この発音だから、こうやって書くのか〜」と自分の中で納得させながら練習しているようで、単語の吸収力には感心しきりです。


ある日、彼女から「日本語の小さい "っ" とか "ゃ" とか "ょ" は、英語でどうやって書くの?」と聞かれました。

ローマ字表記のときは、アルファベットを重ねるので、「にっぽん」と書く場合は "Nippon" と p を2つ重ねます。そのルールは英語にもあるのかと疑問に思ったようです。

「英語には、はねる音(「っ」の音)はないよ」と答えました。例えば、"put" という発音は、促音の「っ」が入るように聞こえますが、発音記号を見てみると /put/ となっており、特につまる音は入っていません。つまり、/pu/ の後に /t/ へつながるための口の動きにより、促音のような音が入るのだと思います。


ずいぶん前のことですが、第二外国語としての英語を、発音をテーマとして学ぶクラスを受講したときのことを思い出しました。そのクラスでは、スペイン語母語話者が多く、あとは、韓国語、中国語、そして日本語母語話者が受講していました。講師はアメリカ人で、それぞれの言語の音の特徴と照らし合わせて、英語の発音を指導されていました。その中で興味深かったのは、「日本語母語話者は、真ん中の音が長くなる傾向にある」と言われたことです。

例えば "dog" は "do-o-g" のように、"cut" は "cu-a-t" のように聞こえるとのことでした。 (表記が難しいのですが。)理由はよくわかりませんが、おもしろい指摘だと思いました。

よくよく聞いてみると、特に低年齢の子どもたちは、発音時に音が伸びることが多い気がします。ローマ字を習得するときに、マクロン (長音符号)やアルファベットを重ねる表記を練習することも影響しているのかもしれません。


外国語を学ぶときに、母語の知識が大きく影響しますが、その違いを「難しい」ではなく「おもしろい」と捉えることで、知らなかった言葉の世界が身近になるのかもしれないなと、気づかされた気がします。




英語レッスン たまに翻訳「えいごなんでも屋」

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