オリジナルにしか出せない迫力

1602年(慶長7年)に加藤嘉明によって起工され、1854年に落成された松山城に行ってきました。1602年は、薩摩藩による琉球侵攻(1609年)の7年前、1854年は、ペリー提督が琉球王国を訪問した(1853年)翌年。沖縄の歴史と比較して、なんとなく時代感を掴みたくなりました。
松山城は、江戸時代以前に築城され、現代まで天守の姿がそのまま残っている「現存12天守」のうちのひとつだそうです。

一階から天守までを四隅の通し柱(1本の木)で支えている構造、対で作られたクスノキの一枚板で作られた筒井門の板戸など、見どころ満載のお城でした。なかでも、本丸を囲む高石垣は、その高さももちろんのこと、石積みがとても美しく、見入ったり、写真に収める人も多く見られました。この石垣は、慶長から残されているオリジナルのものだそうです。

オリジナルということは、城の完成までのワクワク感、一段ずつ石が積み上げるごとの達成感、もしくは重労働の辛さなど、築城に関わったたくさんの人々の様々な感情が、こもったまま存在する石垣なのでしょう。この石たちは、400年以上も前の人が、直に手で触れたものであり、当時の景色や人々の声を記憶しているということになるでしょう。
オリジナルという事実に圧倒され、思わず石垣に手を触れてしまいました。1600年代の人が触ったものを、2000年代の自分が同じように触っていることに、感動にも近いものを感じました。

再現されたものには、オリジナルとはまた違う丁寧な気持ちが込められているのだとは思いますが、やはりオリジナルの迫力に勝るものはないと思います。

ちなみに、松山城には別称が2つあるそうです。1つ目は、勝山山頂に本丸があるので「勝山城」。2つ目は、松山城築城の際、山麓の内堀(現愛媛県庁西側)に金色の亀がすんでいたという伝承にちなんで、「金亀城」。
金の亀!  亀好きとしては、たまらない名前のお城でした。

*************
「えいごなんでも屋」お問い合わせ先
Email : harmonious_aroma@yahoo.co.jp
Facebook : www.facebook.com/eigonandemoya(えいごなんでも屋)
Twitter : 中村和香子 @eigonandemoya
英語レッスン たまに翻訳「えいごなんでも屋」

英語レッスン たまに翻訳「えいごなんでも屋」

言葉は気持ちを表します。 普段使う言葉だけでなく、英語でも気持ちを表してみませんか。 気持ちを言葉にするお手伝いします。

0コメント

  • 1000 / 1000