「ありがとう」と言われたら?日英比較
「ありがとう」と言われたら、「どういたしまして」とか「いいんですよ」などで返事をするのが、一般的だと思います。
英語の場合、"Thank you." と言われたら、学校では "You are welcome."と習ったと思います。"No problem." も最近の中学校一年生の教科書で目にしました。アメリカでは "My pleasure."も、よく耳にします。
おもしろいのは、日本語と英語の視点の違いが、この一言にも表れているということだと思います。
日本語「どういたしまして」は、相手からのお礼やお詫びを、穏やかに打ち消す「どうということはありません」という意味だそうです。つまり、[あなたの言ってくれたお礼について] の言葉です。
一方、英語 "You are welcome." "No problem." "My pleasure."は、直訳すると「あなたは歓迎されています」「何も問題はありません」「私の喜びです」と [(お礼を言われるような)私の行為についてのあなたに対する感情について] の言葉です。
一般に、日本語は相手視点、英語は自分視点の言語と言われます。同じような意味の言葉を発しているときでも、言語によって、含意しているものが違うということは、とてもおもしろいと思います。
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