「ありがとう」と言われたら?日英比較

「ありがとう」と言われたら、「どういたしまして」とか「いいんですよ」などで返事をするのが、一般的だと思います。


英語の場合、"Thank you." と言われたら、学校では "You are welcome."と習ったと思います。"No problem."  も最近の中学校一年生の教科書で目にしました。アメリカでは "My pleasure."も、よく耳にします。


おもしろいのは、日本語と英語の視点の違いが、この一言にも表れているということだと思います。

日本語「どういたしまして」は、相手からのお礼やお詫びを、穏やかに打ち消す「どうということはありません」という意味だそうです。つまり、[あなたの言ってくれたお礼について] の言葉です。

一方、英語 "You are welcome." "No problem." "My pleasure."は、直訳すると「あなたは歓迎されています」「何も問題はありません」「私の喜びです」と [(お礼を言われるような)私の行為についてのあなたに対する感情について] の言葉です。


一般に、日本語は相手視点、英語は自分視点の言語と言われます。同じような意味の言葉を発しているときでも、言語によって、含意しているものが違うということは、とてもおもしろいと思います。


*************

「えいごなんでも屋」お問い合わせ先

Email : harmonious_aroma@yahoo.co.jp

Facebook : www.facebook.com/eigonandemoya(えいごなんでも屋)

Twitter : 中村和香子 @eigonandemoya

英語レッスン たまに翻訳「えいごなんでも屋」

言葉は気持ちを表します。 普段使う言葉だけでなく、英語でも気持ちを表してみませんか。 気持ちを言葉にするお手伝いします。

0コメント

  • 1000 / 1000