許容と義務:後編
must = have a strong obligation = ねばならない = 義務→それ以外ありえないという強制に近いもの。
be required to = 規則上の義務→強制ではない
例)
日:「卒業までに、124単位取らなければならない。」(= You must take 124 credits before graduation.)
英:You are required to take 124 credits before graduation. (= 卒業までに、124単位取らなければならない。
さらに、日本語「ねばならない」については、自由の中でも強制的な義務の意味合いが出てくる。
対して、英語では、"can" を用い、自由の中では、本人責任の自由もとに許容される意味合いが出てくる。
例)
日:このコースの中から、自由選択として20単位取らなければならない。(= You must take 20 credits among these courses.)
英:You can take 20 credits among these courses. (= このコースの中から20単位取っても良い。)
つまり、日本語では、自由の範囲内かどうかに関わらず、強制的な義務が出てくるようです。この「強制的な義務」というのは、日本語話者の生真面目さに代表されるメンタル面にも反映されている気がします。そう思うと、言語と国民性の違いも考察してみるとおもしろうかもしれません。
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