文法と文法用語の狭間で

あくまで持論です。


「英語は単語の羅列で通じる」とか「英語の文法は知らなくてもなんとかなる」というような文言を聞くことがあります。

確かに、通じるでしょう。単語を並べて発言しても、相手は言いたいことを汲みとってくれるでしょうし、間違っていても、言いたいことがわかれば直さないでしょうし、そこに文法の存在はありません。お互いの意思が通じることがコミュニケーションというならば、コミュニケーションは成立しています。

けれど、文法は必要なのです。「文法」という熟語を使うと、堅苦しくて難しそうに聞こえますが、文法はその言語のルールなのです。ルールを知らずに、その言葉を使うというのは、野球の初心者に向かって、「ルールを知らなくても、ボールを投げればなんとかなるよ。」と声をかけて、試合をさせるようなものだと思うのです。なんとかなるかもしれませんが、きちんとした試合運びはできないでしょう。

英語も同じで、文法を知ることによって、きちんとした言語運用ができるようになると思うのです。


ある一定時間、英語に触れてきた人に対して、頭の中に散らばっている文法のネタを整理してもらえれば、もっと英語がわかりやすくなるのではないかと、常々思っています。「わわっ、文法だ」と敬遠してしまっては、いつまで勉強しても、なんとなくあやふやにしか、英語を使うことができず、使えるレパートリーが頭の引き出しにはたくさんあるにも関わらず、自信もなくなって、次第に英語自体から敬遠してしまうことになりかねないと思うのです。

なので、文法。おもしろくないかもしれないけど、やはり文法。だからレッスンでも、少しは文法。精神的プレッシャーのない程度に、文法の必要性も感じていただけたらと思っています。


しかし、その肝心の文法を説明するとき、どうしても文法用語を使いたくなってしまうのが、私の問題点だと思っています。漢字がたくさんある聞き慣れない用語を使うから、イヤになってしまうのに。用語に頼りきってしまうのは、教える力量が足りない証拠だと思っています。楽しさ且つアカデミックさを共存させることが、今の課題です。


こんなに文法は大事と書いてはきましたが、私自身も文法は得意ではありません。勉強もまだまだ、教え方もまだまだ発展途上です。明日からも気合いを入れて。


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