カラダは慣れる

日本中が寒波に襲われていますが、今日は、沖縄でも気温が低い1日になりました。

沖縄は、常夏と思われていることも多いようですが、冬はそれなりに冬らしくなります。特に北部は、海からの風も強いので、思いのほか冬は寒いのです。那覇に住む友人は、冬でも暖房は不要と話していましたが、名護にある自宅では、ほぼ必要です。

街では、コートもブーツも売られていますし、ダウンコートを着ている人もよく見かけます。(その下はTシャツだったりもしますが。)


そうはいっても、やはり沖縄なので、暑さ対策に重点を置かれている地域ではあります。例えば、公共施設のエアコンで暖房機能はないところがほとんどです。また、一般家庭用のものでも、冷房機能のみのものは多数売られています。除湿器も、冷風しか出ないものがほとんどです。そして、家はコンクリート造りで、風通しが良いように設計されています。

北海道に住む友人によると、沖縄とは真逆で、寒さ対策に重点が置かれているため、冷房機能のないエアコンが売られているそうです。地域によって、商業も変わってくるようですね。


県外出身者が、沖縄に引っ越してきたエピソードとして、お互いにしばしば共感できる話題の一つが「2回目の冬」です。1回目の冬はとても暖かく感じるのに、2回目の冬は、1年前と同じくらいの気温でも、とても寒いと感じるのです。カラダが、沖縄の気候に順応したということなのだと思います。それからは毎年、冬はやはり寒いものだとカラダが記憶し、気温が20度を下回ると寒いといい、15度を下回ろうものなら、寒くて耐えられないと大騒ぎするのです。(これは私。)1回目の冬は、コートはもちろんのこと、タートルネックの服もセーターも、沖縄にいる限り、出番はないのではないかと思っていたのに、今は、着てもいいかもと思っています。冬服を着ることによって、冬を楽しみたいという気持ちを差し引いても、本来の冬服の目的である防寒という観点からは、全く必要はないと頭ではわかっているにも関わらずです。


このように、住む土地の気候にカラダが慣れる状態を、"climate adaption"(気候順応)と言うそうです。英単語があることにも驚きです。

Climate adaptation refers to specific adaptations in a living organism that develop in response to change in climate and habitat. 

(出典:Wikipedia 2010/06/07 UTC版)


今週末は、県北部では10度を下回る予報が出ています。沖縄で、気温が一桁になるというのは、ローカル紙の一面に匹敵する一大ニュースです。お天気も悪いそうなので、霙か?雪か?山で観測しようか?というワクワク感を含んだ会話も、今日は耳にしました。

この土地独特の寒波の楽しみ方かもしれません。体調には気をつけたいと思います。


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