ポーランドで、情けなかったこと
ポーランドでの苦労話、その2。昨日の嬉しかったことに対して、情けなかったエピソード。
到着した日、夫と、せっかくだからポーランド料理が食べたいねと言う話になり、ホテル近くのレストランを探したのですが、見当たらなかったため、目の前を歩く地元の人が入って行ったデリのお店に入りました。
デリといえば、これを何グラム、とか、これとあれは分けて入れてください、とか、ソースはかけてとか別添えでとか、食べもの以外にも、お店の方と会話をしなければいけない場所なのに、ポーランド料理が食べられるワクワク感で、そんなことは忘れていました。注文でさえ、例えポーランド語でできなくても、英語でなんとかなるだろうくらいの気持ちだったのです。
いざ、私たちの番になり、店員さんの一言目が「◯×△□?」。当然、ポーランド語だよねと思い、“Sorry?”と聞き返すも、また「◯×△□?」。うーん、英語通じないかもと、ワクワク感が一気にデリを選んだ後悔混じりの不安に。そんなことはお構いなしに、店員さんが今度はジェスチャーつきで、ゆっくりはっきり「◯×△□?」。どうやら、店内で食べるか(イートインコーナーもあるデリだったのです)持ち帰りかと聞いている模様。ただのひとつの単語も聴き取れないので、こちらも手振りで答えました。
いざ、前のお客さんを見よう見まねで、気合いをいれて、注文。
ポーランドカツレツ(粗挽きハンバーグが小麦粉で揚げてある感じ)と、チキンロール(薄い鶏肉にほうれん草のピューレを巻いて、小麦粉で揚げてある感じ)を、食べたかったので、それらを指さして、1コのジェスチャーで注文。その辺りから、注文にも必死だったし、ポーランド語と英語のかみ合わない会話もやや煩わしくなってきていました。
店員さんに「◯×?△□?」(これ?それともこっち?)と聞かれて、無意識に「違う! こっち!」と、日本語で答えていた気がします。
それから、ラザニアとコールスローを注文。“lasagna"と"coleslaw"は通じましたが、問題は量。どちらとも、店員さんが「⚫︎⚪︎?✳︎#?」(これくらい?もっと?)と聞かれるたびに、「そう!そこ!いや、それ多い!」と日本語で答えていました。その後、温めますか?とか、カツレツにソースかけますか?(だと推測)とか、サラダは別皿がいいよね?(おそらく)とか、質問責めをかわし、お代を払い、無事に完了。
夫が横で、私の言いたいことを店員さんに英語で話しかけてくれていましたが、店員さんは私に話しかけるので、ポーランド語と日本語のちぐはぐ会話が続いていました。
店員さんの声はどんどん大きくなっていき、店内は迷惑なほど騒がしかっただろうし(内容がわからないだけで、聞こえてはいるんですよ!と内心ツッコミつつ)、言葉が話せないのに、地元の人ご用達のお店に行くなど、無謀だったとは思いましたが、おもしろい経験でした。
ポーランド語で、スラスラ注文できたらいいだろうにと、半ば情けない気分で、お店を後にしました。こういう気分も、外国語学習への動機に繋がることになると思います。
デリは、とても美味しくて、お店へ入ったことへの後悔は全くありませんでした。また行きたいです。
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