英語を「読む」ときの区切り方
大人のレッスンで、テキストの文を読む練習をしていたときのこと。
"Do you know a good restaurant?"
この1文。長くもなく、ひとつずつの単語も難しくはないのですが、どうも読みにくそうなのです。よくよく聞いてみると、"a good" の部分がなぜだか読みにくいそうなのです。
そこが難しいと思われているとは思わなくて、もう一度読んでもらうと、かすかに know と a の間にポーズがあるのです。読みながら、視点の動きを教えてもらうと、"Do you know" まで読み終わってから、その次の部分 "a good restaurant" に移るそうなのです。だから、そこの隙間にポーズが置かれるということなのだとわかりました。
長文を読むとき、かたまりごとに読んでいき、意味をつかみましょうと、よく参考書にはかかれています。上の文を、理解するために「読む」ためには、"Do you know / a good restaurant?" で区切るとわかりやすいと思います。
しかし、音を発するために「読む」には、それでは難しいのです。
というのは、平板型の発声をする日本語と違って、英語はリズムごとに「強音」「弱音」の繰り返しによって、山型の抑揚のついた発声の仕方をします。上の例文だと、"Do(強) you know a(弱) good(強) restau(弱)-rant(強)?" となります。つまり、この「強音」のかたまり、「弱音」のかたまりを意識していなくても、区切ってしまうととても読みにくくなってしまうのです。試しに "know a" (動詞+次の名詞の前に来る冠詞)をくっつけることを意識してもらうと、とても読みやすくなったそうです。視点の置き方も、"Do you / know a / good restaurant?" にもらうと、区切りやすくなったようです。
同じ「読む」でも、意味重視での区切り方と違って、英語のリズムを意識して区切ると、より強弱がはっきりついて、相手にもわかりやすい読み方、発し方にもなると思います。慣れるまで違和感を感じると思いますが、ちょっとした意識の転換で、読み方を始め変化が出てくるというのは、おもしろい発見でもありました。
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