英語の話し言葉と書き言葉
ある意味を英語の動詞で表す時、その意味しか持たない動詞(以下、単語)で言える場合と、基本動詞を使った区動詞(いわゆるイディオム。以下、熟語)の両方で言える場合が、しばしばあります。
例)participate in = take part in = join (参加する)
以前、高校生に英作文を見せてもらったときに、動詞の部分の単語や熟語の使い方のばらつきが気になりました。和英辞書を引くと同じ意味を持ったいくつもの単語や熟語が書かれているので、どれを使ったらいいのか迷ったそうです。以前の私も、もしかしたら何か細かいニュアンスの違いが隠されているのではないか、とか、目上の人に使うには失礼にあたるものがあるのではないか、などと勘繰っていた時期がありました。
日本語に、話し言葉と書き言葉があるように、英語にもその区別があります。その、区別の仕方のひとつが、この単語と熟語の使い分けだと言われています。
つまり、単語は書き言葉で、熟語は話し言葉で使われることが多いようです。確かに、形式ばった書類では堅い単語が、カジュアルな会話では熟語を、よく見聞きします。
もちろん、書き言葉に熟語を使ったり、話し言葉に単語を使うことが間違いではないのですが、使う場面を考えてみると、より確信を持った語彙選択ができるように思います。また、特に書き言葉については、読みやすさも重要なので、単語や熟語を織り交ぜるよりは、単語で統一させる方が、より伝わりやすい文章に仕上がると思います。
自分自身も、英作文や英語翻訳の際、こういったことにも気をつけながら、文章の内容に合った色を出していけたらと思っています。
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