「楽しい」=「楽」ではない=「嫌い」ではない
週一回の親子対象「英語でリトミック」講座(全3回)が、今週、無事に終わりました。人見知りでなかなか馴染めなかった子、初めて英語に触れる子、英語好きなお母さんと遊びに来てくれた子などいろいろでしたが、終始、お母様方の優しい笑顔に包まれて、良い雰囲気の中でレッスンさせていただくことができました。
レッスンプランを立てたとき、「英語」の中身うんぬんよりも、「英語っていうこんな世界もあるんだ」ということを、身をもって体験してもらいたいと思っていました。親子で「楽しい」思いをたくさん持ち帰ってもらえたなら、とても嬉しいです。願わくば、ここからまた、少しでも英語の裾野が広がればと思っています。
何かを始めるとき、「やってみたら楽しかった」という気持ちがきっかけの1つになることは間違いないと思います。ただ、「楽しい」とばかり思っていたことも、いつかは「楽しくない」壁に、大なり小なりぶちあたる瞬間がくると思います。英語学習で言えば、文法や単語が難しくなる、英文をいくら読んでもよくわからなくなる、などだと思います。
それを乗り越えるのは、「楽」ではないし、「楽」であってはいけないと思います。壁なのですから。英単語を覚えるために「今日から毎日単語を100回書いて練習しよう。ラクチンラクチン。ああ、楽しい!」と思う人は、なかなかいないと思います。それなりの時間や労力をかけなければ、壁は乗り越えられないと思います。
しかし、その「楽ではない」過程を乗り越えた先には、一段上の世界というものがあると思います。何度も書いて覚えた英語句を使って、話ができたときの喜び、何度も辞書を引いた単語が出てきた記事をすらっと読めたときの達成感。そういったことを感じるために「楽」ではないけれど、がんばれる。「楽ではない」けれど「嫌い」ではない。だって「楽しい」から。禅問答のようですが、これが長く続けられることだと思います。
「どうやったら英語をラクに話せるようになるか」という話題をしばしば耳にしますが、英語だけに限らず、どんな仕事をするにも、どんな技術を習得するにも「楽に、できるようになる」ための答えはないのではないかと思っています。
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