経験に密着した言葉は忘れない

昨日は、東日本大震災から5年という日でした。直接被災された方を始め、家族やお友だちが被災された方、ニュースを見て胸を痛めた方など、違う場所でいろいろな経験やいろいろな思いをした日でしたが、一様に衝撃的な気持ちを心に刻んだ日として、3.11は後世に残っていく日付であると思います。


5年前の今日(3/12)も土曜日でした。当時は広島に住んでいて、その日も、子ども英語教室で朝からレッスンしていました。前日(3/11)から東京出張していた夫が、無事帰宅できるのか心配しながら出勤したことを覚えています。


午前中は小学校低学年のレッスンで、少しずつ単語を書く練習もしていました。いつもは、色とか果物とか短くてよく知っている単語を、こちらから提示して練習するのですが、その日は、子どもたちから「地震って、英語でなんて言うの?」と聞かれました。「長いよ(書くの、まだ難しいんじゃないかな?)。」と答えるも、「書きたい。」の一言。earthquake をホワイトボードに書くと、子どもたちは一生懸命にノートに書き写していました。この日は、小学生のレッスンが複数あったのですが、全てのクラスで「地震ってなんて言うの?」と聞かれたことも、震災関連で印象的に覚えていることの1つです。


5年経った今、何人の子が、当時書き写した"earthquake"を覚えているかはわかりません。でも、例え忘れてしまったとしても、そのとき「知りたい」と思った言葉は、記憶のどこかに強く刻まれ、何かの拍子に思い出すことと思います。このように、自分の気持ちや経験に則した言葉が、真に習得した言葉となっていくのだと思います。



今週は、公私ともにいつもよりたくさんの方とお話する機会がありました。まわりの方々と、笑いあえることに幸せを感じました。今日は祖母の誕生日でもあります。今年も家族が元気にこの日を迎えられることを、嬉しく思っています。

でも、明日がまた新たな「3.11」になるかもしれません。もしそうなったとしても、そのときに後悔がないように、日々、少しずつでもできることをしていきたいと思います。


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