便利になる反面、何かがなくなっていく

3月の終わりも見えてきて、つまりは今年の1/4が終わろうとしています。時間の経過がとても早く感じられます。

年々、過ぎゆく時間のスピードが速くなるのと同じように、便利なものがたくさん開発されています。時間と手間は短縮されていき、できることは増えているようですが、だからこそ、さらに時間が加速して過ぎていく気もしています。


代表例が、インターネットだと思います。地図も映像も含め、知りたい情報は苦もなくすぐに調べることができます。

忘れてしまったことを思い出すことで、脳の記憶の回路が活性化されるということを聞いたことがあります。日常生活では、思い出すまでのモヤモヤ感を早く解消したいがために、すぐにインターネットにアクセスしようとする人も多いのではないでしょうか。活性化させずに早くスッキリさせるのが良いのか、モヤモヤは長いけれど活性化させるのが良いのか、といったところでしょうか。私はすぐにスッキリさせたい派ですが、思い出す力が弱まってきていることも実感しています。


最近、英語のレッスンで「このままではまずい」と思っていることがあります。

スペルミスです。翻訳作業のときも英作文をするときも、PCを使うことが多いので、PCが自動修正してくれたり、間違いを指摘してくれたりします。時には、予測変換もしてくれます。とても便利なのです。しかし、いざレッスンをしていると、スペルをど忘れしてしまったり、違和感を感じるのに、どこが違うのかわからなくなってしまったりと、慌てることがどんどん増えてきた気がします。

慌てるときに使うのが、辞書アプリです。アプリでは、1つの単語につき、数冊の辞書の見解も一度に見ることができるのでとても便利です。ですが、スペルのアルファベットを順に追って調べる紙の辞書の方が、記憶に残る気がするのは気のせいだけではないと思います。


英語を習い始めた中学生の頃、英語の先生に「たくさん書いて覚えなさい」と言われました。確かに、たくさん書きました。今でも、新しい単語を覚えるときは書いて覚えますが、書く回数はかなり減ったと思います。

辞書についても、新しい単語の意味を知るのに分厚い紙の辞書を引くことによって、調べたい単語だけでなくその周りの単語も読んだり、時にはおもしろい例文も一緒に覚えたりもしました。


どんなに便利なものが増えたとしても、手間ひまをかけたものは、それだけ得られるものもあると思います。便利さが悪いということではなく、そこには失われるものもあるかもしれないということを含めて、どう活用していくのかを考えながら取り入れていくことも大切なのかもしれません。


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