英語の発音を良くするには、○○を聴くと良い?

大人の英語レッスンをさせていただいている中で、発音のきれいな方がいらっしゃいます。アメリカ人のお友だちもいらっしゃるようで、そのお友だちとお話をされた翌日のレッスンでは、さらにきれいな発音をされるなと思うこともあります。

ある日、発音練習をするときに、あまりにも私の発音を忠実に再現されるので、「小さい頃、何か音楽をされていましたか?」と聞くと、楽器をされていたと答えられました。

やはりと思ったのは、英語と音楽の音の話を思い出したからです。


外国語を学習するときは、いろいろ困難なこともあります。

その一つが「音を出す」ことだと思います。人間の体というのは、日々どうやって動かすかで、筋肉や臓器の動きが変わってくると思います。発声器官も、生まれつきの形もあると思いますが、成長過程でどの言葉を話していたかで変わってくると思います。なので、外国語にあって母語にない音は発しにくいのだと思います。


そうはいっても、なるべくネイティブスピーカーと同じ音を発したいものです。発声器官は、すぐには変わりませんが、似た音まで近づけることはできると思います。

その方法は「真似をすること」です。単純ですが。

真似をするには、外国語ネイティブスピーカーの音と自分の発音を聞き比べなければいけません。それは発声器官ではなく、全面的に耳のお仕事です。耳の良い人という言葉がありますが、聴覚を鍛えるにはどうしたらいいのでしょうか。


日本語話者が英語学習をする場合、クラシック音楽を聴く頻度が高いほど、英語の真似が上手になる=発音が上手になると言われています。それは、それぞれの言語が優先的に使われるヘルツ数に関係があります。

日本語は125〜1500ヘルツ、英語は2000〜12000ヘルツの音域を持つそうです。

低周波が125〜800ヘルツ、中周波が800〜3000ヘルツ、高周波が3000〜8000ヘルツなので、日本語と英語では、周波のグループが全く異なることがわかります。

一方、クラシック音楽には、高周波の音が多いといわれています。例えば、モーツァルトの音楽は、主に3500〜4500ヘルツの音がたくさん使われているそうです。英語のヘルツ数とかぶっている音が多そうです。


先ほどの話に戻ると、①耳がその周波数の音域に慣れてくると→②聞き比べができるので→③真似が上手にでき→④より外国語に近い発音ができる。というステップができあがると思います。

人間の聴覚は、基本的には10〜11歳にできてしまうようなので、幼児期にクラシック音楽を聴いている人は、英語の発音が上達しやすいと言えるかもしれません。ですが、幼児期に全く聴かなかったからと言って上達しないということはなく、また、何ごとも始めるのに遅いことはないはずです。英語の発音を上達するために、英語の聴覚教材を使うのも良いと思いますが、たまには、高周波用聴覚を鍛えるためにクラシック音楽を聴いてみると、結果的に発音上達に繋がるかもしれません。


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