耳は目よりもよく情報をつかむ?
自宅のテレビ(推定年齢18歳)の調子が悪くなりました。音声は出るものの、映像がうつらなくなりました。テレビのない生活も少しの期間は良いかと思ったのもつかの間、やはりニュースも見たいし、フィギュアスケートも見たいしと思い、その状態で数日間テレビをつけていました。厳密には「聞いていた」だけですが。
そうすると、聞くだけにも関わらず、テレビから流れている情報を詳しくつかんでいることに気づきました。普段と同じようにテレビを見ているのに、ニュースには詳しくなり、フィギュアスケートもどんなことをしているのか見ていたかのように覚えていたのです。
普段、テレビを見るときには、まさしく「見て」いるので映像が頭の中でするすると流れていたのが、「聞いた」情報を基に映像を頭の中で想像しているので、不思議なことに内容がしっかりと記憶に残ったのだと思います。
その後、テレビは無事に見ることができるようになりました。ニュースを見るときに、同じように真剣に内容をつかもうと思うのですが、その数日間のようにはいかなくなってしまいました。
人は何か情報をつかむときに、耳と目を同時に使った場合、目からの情報の方がより吸収されると聞いたことがあります。
外国語の場合では、リスニング教材をテキストを見ながら勉強すると、聞く力より読む力の方が伸びるのだそうです。そういえば、子ども英語教室にいたときに、聞く力がしっかりついた生徒さんが、テキストが読めるようになった途端、耳がお留守になり、読む力が飛躍的に伸びた反面、聞く力が落ちたことを目の当たりにしたことがあります。聞く力を伸ばしたければ、ひたすら「聞く」ことに集中した方が良いということなのでしょう。
人間の器官の中で、最初に作られるのが耳、最後まで活動するのも耳と聞いたこともあります。長い間使い続ける器官だけに、他の器官とも上手に連携しながら働いてくれているのかもしれません。
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