correct は直されたもの

イタリア語で、近過去を勉強しています。動詞を過去分詞形に変化させ、その動詞が他動詞の場合は be動詞と、自動詞(の90%)の場合はhave動詞と併用して、過去を表すものです。過去分詞形は、英語の活用でいうと3番目(go - went - gone - going の gone )がこれにあたります。

例)

・他動詞 (partire : 出発する) →

Paolo e(アクセント記号省略) partito a per la montagna. (パオロは山へ出発した。)

・自動詞 (cucinare : 料理する)

Ieri Maria ha cucinato il pollo. (昨日、マリアは鶏肉を料理した。)


過去分詞形の活用が重要になりますが、変化の形が英語と同様、規則動詞と不規則動詞のものがあります。一つの文を作るにも、動詞の種類、主語によって変化するbe動詞やhave動詞、目的語の変形があればそれも変化させたりと、パズルを解いているような気分になります。


イタリア語も英語も(おそらく、その他のロマンス語系はすべて)、過去分詞形は形容詞的な意味合いも持ちます。

英語の例です。閉じる: close (原形) - closed (過去分詞形) 

① The door is closed. (ドアは閉じられた。)

② We are closed. (閉店しました。レストランにて)

①の文は「閉じられた」という動詞の受け身形として使われていますが、②の文は「閉店状態にある」という形容詞的に使われています。


イタリア語の例です。

「(間違いを)直す」という意味の "correggere" というのも不規則動詞の一つで、過去分詞形は "coretto" となります。

La insegnante ha coretto il compiti a casa. (先生は宿題を直した。)

この場合、"coretto" は「直される」なのですが、形容詞的に使うと「間違いを直された状態」=「直す余地がない」=正しい になるようです。

これが、英語の形容詞 "correct" の語源だそうです。

語源を探ると、言語同士の共通点が見えてきておもしろいと思います。


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