世界の誰とでも仲良くなる方法
沖縄では初対面であっても、同じ氏(苗字)が多いという理由からか、名前を聞いた次の瞬間から相手のことを「名(いわゆる下の名前)+さん」で呼ぶことがよくあります。というより、ほとんどです。氏を呼ばれるというのは、あれ?と戸惑うほど珍しいことだと思います。
ある程度の年齢になってから、初対面の方から名で呼ばれることはあまりなかったので、沖縄に引越してすぐのときは、驚き半分、気恥ずかしさ半分で、少し戸惑いました。ですが、名を呼ばれ呼び返すことで、その人と仲良くなれたような気がして嬉しかったです。今では、苗字で呼ばれる方が、少し寂しい気がするほどです。
名前を氏と名で分けると、氏は公的な、名は私的な部分だと思います。もちろん、名を呼ぶより氏を呼ぶ方が、礼を尽くすという意味もあるとは思います。ですが、名を呼ばれることにより、私的な部分に相手を受け入れたような気がし、名を呼ぶことにより、相手の私的な部分に入れてもらえたような気がして、そこから親近感が湧くのではないでしょうか。
英語圏でも同じように、初対面であっても名を呼ぶことが多いです。なので、氏を名乗らず、名(もしくは呼んでほしいニックネーム)で自己紹介するのかもしれません。
逆に、相手がよほどの有力者でない限り、氏で呼びあうことの方が、その人との距離を取りたいという意図を感じます。
もちろん、初対面で失礼があってはいけないので「名で呼んでもいいですか。("May I call you ( first name ) ?"」とひとこと聞くことは必要だと思います。ですが、名を呼ぶということによって「あなたと親しくなりたい」という気持ちを表すこともできるのではないでしょうか。
何語であっても、世界で一つしかない「その人の名を呼ぶ」という行為は、相手を大切に思うことになるのだと思います。
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