この喜びは、so that構文で言えるのか。

高校の英文法の授業で必ず出てくるのが「so that構文(too…to〜の書き換え)」です。

「so that 構文」とは、「主語+be動詞+so ... that 〜. 」の構造です。

意味は「…だ。というのは〜な程だ。(わかりやすい日本語の文としては、「〜な程…だ。」とも訳されます。)」


例)

I was so hungry that I thought I could eat a horse. (すっごくおなかがすいていた。どの程度かと言うと、馬でも食べられるほどだった。)


2日前、とても嬉しいことがありました。

昨年(記録によると6/15〜)、うちの開かずの窓枠に、イソヒヨドリが巣を作りました。すりガラス越しなのでとてもわかりにくいのですが、7月初旬にはタマゴを産んでいたようです。ですが、何回目かの台風の後、親鳥は帰って来なくなりました。タマゴも強風でとんでしまったのか、孵ることもなく、とても悲しい思いをしました。明かり取りの窓なので開けにくいのですが、巣をどうにかした方がよいのだろうとは思いつつ、一年近く経ちました。

すると、この日の夕方、イソヒヨドリがつがいで巣を修復している姿が見えたのです。

この喜びを、so that構文で表してみたいと思いました。


"I felt so happy that they were back."


よく見かけるような文です。

ただし、これは、構造は「so that構文」ですが、正しいとは言い切れない文です。

意味から検証したいと思います。
私が言いたかったことは「彼らが戻ってきてくれて、とても嬉しい。」です。
先ほどのso that構文の訳し方で先の英文を訳すと「私はとても嬉しく思う。どれくらい嬉しいかと言うと、彼らが戻ってきてくれた程だ。(彼らが戻ってきてくれた程、私は嬉しかった。)」
言いたいことと、多少のズレがあることがわかります。

私が言いたかったことを英語にすると、こうかなと思います。
"I felt so happy because they were back."
おもしろいことに、文法に当てはめて作った文が、できあがったら思ったような文にならなかったというのは、日本語と英語の文構造の違いによるものなのでしょう。

今度こそ、雛が無事に生まれることをすりガラス越しに祈っています。


************* 

「えいごなんでも屋」お問い合わせ先

Email : harmonious_aroma@yahoo.co.jp

Facebook : www.facebook.com/eigonandemoya(えいごなんでも屋)

Twitter : 中村和香子 @eigonandemoya 

英語レッスン たまに翻訳「えいごなんでも屋」

言葉は気持ちを表します。 普段使う言葉だけでなく、英語でも気持ちを表してみませんか。 気持ちを言葉にするお手伝いします。

0コメント

  • 1000 / 1000