会話の糸口になる話題について 日米の違い

大人の英語レッスンでは、レッスン始めに、週末何をしていたのか尋ね、それについての質問に答えてもらったり、説明してもらったりということを、毎回しています。自分の体験、経験を話すことにより、練習した英文を、実際の場面でそのまま使えるようにすることが狙いです。また、私がアメリカにいたときに、週明けには必ずと言っていいほど聞かれたのが週末についての質問だったので、質問慣れするにも良いのではないかと思い、この時間を設けています。


とはいえ、アメリカの方たちが、相手の週末の行動について大変に興味があるわけではないのだと思いますが、この質問によってわかる相手との共通の趣味や特技が、その後の会話を広げる糸口になっているのだと思います。

日本で、そこまで親しくない相手と何か話さなければいけないときは、お互いの週末の行動ではなく、天気の話題が会話の糸口になっているのではないでしょうか。その日の天気から、季節の話題や旬の食べ物の話題などに発展していくことが多いのではないかと思います。振り返ると、アメリカで天気の話題を振られることは、ほぼありませんでした。これは、お国柄の違いもあるのかもしれません。


日本では、当たり障りのない話題から相手との距離を徐々に縮めていくのに対し、アメリカでは相手の趣味趣向を直に尋ねることにより、そこから自分と相手との距離を測り、その後のつきあい方を調節していくような気がします。


レッスン時に、日本とは違うアプローチに慣れるためとはいえ、このような質問をするのは相手のプライベートに顔を突っ込みすぎているのではないか、不快な思いをされているのではないかと、相手の方がレッスンに慣れない内はあまり深く聞かないようにはしています。対して、レッスンに慣れた方は、事前に準備してきて下さった英文を楽しく使って下さったり、新しい表現も次回から応用できそうで嬉しいと言って下さっているので、久しぶりに会ったお友だちとの会話という想定で、少し突っ込んだ質問もしたりしています。

内心そのようにいろいろ思いながらレッスンしている私が、実は、日本式から一番抜け出せていないのかもしれません。


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