主語がないパターンも英語にはあるよと言われても

英作文をするときに、よく聞くのにいざ思いつきにくいものの一つが、there構文ではないでしょうか。大人のレッスン中にも「知っているのに出てこない!」「なんだ、それだったんだ!」と悔しがられる代表のように、よく登場します。

「アイスがある!」というと、"The ice cream is ..." と始めたいところですが、その続きが出てきません。「ある」って英語でなに?!ではなく、there構文を使います。("There is an ice cream!" 本来なら、場所を示す言葉が続くことが多いです。There is an ice cream in the freezer. など)

私の中での there構文は、"The ice cream ..." と始めてしまうと取り返しがつかなくなる(初めから文を作り直さなければいけなくなる)、後悔しそうなときに使う構文というイメージです。


定義(用法):

1. In sentences which says that something exists (or does not exist) somewhere, we usually use there as a kind of preparatory subject, and put the real subject after the verb.  

2. We use there in this way particularly with subjects that have indefinite articles, no articles, or indefinite determiners like some, any, no; and with indefinite pronouns like somebody, nothing.

(出典:Practical English Usage)

あるものが、あるところに存在するとき、予備の主語として使う。はっきりと示すことのできない主語のときに使う。(特に、不定冠詞や不定数詞と一緒に)


日本語では省略されがちな主語を、英語では常に考えて作文しなければいけません。なのに「主語がないパターンを作ります」と言われても、切り替えが難しいところです。だからこそ、there という言葉が出てきにくいのでしょう。


先の定義ですが「あるところに」というところがポイントになるのだと思います。

わかりやすい例が、昔話の冒頭です。「昔々、あるところに(おじいさんとおばあさんが住んでいました)」 これぞまさに there構文の使いどころです。昔話の英訳は "Once upon a time, there lived ......" です。

頻出表現の割には、参考書の割かれているページがとても少ないthere構文。身近なものとして感じるために、昔話とイメージ付けてもらうのはどうかと思いました。


************* 

「えいごなんでも屋」お問い合わせ先

Email : harmonious_aroma@yahoo.co.jp

Facebook : www.facebook.com/eigonandemoya(えいごなんでも屋)

Twitter : 中村和香子 @eigonandemoya 

英語レッスン たまに翻訳「えいごなんでも屋」

言葉は気持ちを表します。 普段使う言葉だけでなく、英語でも気持ちを表してみませんか。 気持ちを言葉にするお手伝いします。

0コメント

  • 1000 / 1000