英語の発声方法は、その人の話す癖によって違う
「音」に興味があります。
小さいときからピアノを弾くことが好きなのですが、同じ鍵盤を押していても、気持ちの込め方や手の角度などの違いで、音の響きが変わることがとても不思議でした。
中学生から放送部に入っていたので、どこから息を出すと明瞭な音になるのかという発声方法を教えてもらい、とてもおもしろかったことを覚えています。(結果的に、今、英語のスピーチに役立っています。)
大学生で音声学の授業を受け、口や声帯などのどの発声器官を使ってどこで空気を振動させたり出したりするかによって音が変わってくるということを学び、今までなんとなく発音していたことが、理論でわかるようになりました。
英語教室で、1歳児から中学生までの生徒さんたちの話し方を聞いていると、発声しやすい音としにくい音が、発声器官の成長によって変わってくること、また音の習得の仕方を目の当たりにすると、おもしろい気づきがたくさんありました。
最近は大人のレッスンが多いので、発音を聞かせてもらっていると、今までとは違う興味深い発見があります。きっかけは、同じ会話文を教材として使っていても、人によって音読しにくい箇所にばらつきがあることがわかり、どうしてなのだろうかと思っていたことでした。
ここからは観察による私見です。
大人は、発声器官の成長はほぼ完了しているので、未発達が原因で出せない音はほとんどありません。しかし、発声器官の違い、口の動かし方、声の出し方などによって、明瞭、不明瞭な音が人それぞれ変わってきます。それは、英語を話す量の差だけではなく、長年の話す癖、つまり母語を話すときの話し方が大きな影響を及ぼしているようです。話す癖とは、どの地域で育ったのか(方言の違いによる発声の違い)、どのような仕事をしてきたのか(職業柄による話し方の違い)、日常会話はどのくらいの声量で話すのかなど、そのような少しずつの積み重ねからついてくるようです。
それぞれの癖を分析し、伝えたい言葉が正確に伝えられる音が出せるよう、私なりにお手伝いできたらと思っています。
英語の音読練習をするだけではなく、日本語での会話をするとき、自分の話す癖も観察分析してみると、おもしろい発見があるかもしれません。
*************
「えいごなんでも屋」お問い合わせ先
Email : harmonious_aroma@yahoo.co.jp
Facebook : www.facebook.com/eigonandemoya(えいごなんでも屋)
Twitter : 中村和香子 @eigonandemoya
0コメント